※時系列等設定に矛盾ありですが温かい目でスルーしてくださると嬉しいです(汗)






 キルアと合流してから数日後。
 陽もすっかり落ちてビスケ、キルアと焚火を囲んでいるゴンのバインダーが突如開いた。


「他プレイヤーがあなたに対し「交信」を使用しました」
 機械的な声でバインダーが告げる。一体誰だろうかとやや警戒しながら、ゴンは「誰ですか?」とよそ行きの声で尋ねた。


『ボクだよ、ゴン♥』
「!? ヒソカ!?」


 まさか、このグリードアイランド内に居るとは思ってもみなかった相手からのコンタクトに、ゴンは心底驚き目を見開いて声を裏返らせる。
 相手の声に驚いたのはキルアも同じで、ゴンの背中越しに「何の用だ!!」と食って掛かる。


『ボク、ちょっとした用事があってこのゲームの中に居るんだけど、正直言ってゲームクリアには興味がない♠ そこで、偶然見つけたカードをキミにプレゼントしようかと思ってね♥』
 胡散臭い物言いにキルアは「良いから相手にすんなよ!」とゴンに囁くが、ゴンは「えっ、ホント?」と興味を示してしまっている。


『勿論♪ え〜っと・・・今、手元にあるのは、No.7の身重の石、No.33ホルモンクッキー、No.64魔女の媚薬だね♥』
「あ、ホントに!? 身重の石とホルモンクッキーは持ってないから欲しいな!」
 無邪気に答えるゴンに対し、キルアは「ちょっと待てえぇぇ!」と必死に制止の声を発する。


 男女問わず相手に子供を身ごもらせることのできる身重の石、相手の性別を変えられるホルモンクッキー、相手を自分に惚れさせる魔女の媚薬、どれもこれもヒソカの下心しか伺えない。
 カードを渡すというより、カード化を解除してアイテムをゴンに使用する気満々ではないか。


 しかし、キルアの心ゴン知らず、ゴンは悪気なくヒソカに語り掛ける。


「あ・・・でもやっぱりもらってばっかりじゃ悪いよ。オレね、No.21のスケルトンメガネとNo.68の長老の精力増強剤ダブりで持ってるよ! 良かったら交換する?」


「・・・・・・!!」


 なんという申し出をするんだコイツは!? と言わんばかりに大きく目を見開いて絶句するキルア。どちらも、ヒソカが喜んで使いたがりそうな品物ではないか。


 ニコニコしているゴンに対し、バインダーの向こうからの返答はない。
「ヒソカ?」
 とゴンが尋ねると、暫くして上擦った声が響いた。




『アカンパニーオン、ゴォォォォォォンンんんん〜〜〜〜〜♥♥♥』




 ヒィッと怯える暇も無く、キルアがすかさず「リターンオン、マサドラへ!」とカードを使用してその場から逃げることができたため事なきを得たが、その後1時間、ゴンはたっぷりキルアからの説教をくらう羽目になったのだった。